【 大矢純子さんインタビュー第一弾♪ 】
前回お伝えした、大矢純子さん、彼女へのインタビューです♪
ーー大矢さんの脚本は、人を応援し、チャレンジしたらできるよ、と優しく呼びかけるメッセージが入っていると感じます。今回の公演では、「子供心炸裂 その後のヒーロー」というサブタイトルでしたが、何を根底にされているのですか?
誰でもヒーローだし、公演の最後のセリフにもありますが、「自分の未来に恋してね」と。ここです、自分のやることに熱中してね、こういったことが一番伝えたかったです。
ーー脚本はどんな感じで作っていかれるのですか? 構成の仕方とか話の展開、言葉の作り方など
公演をやっていると、公演中に降りてくるんですよ。
ーーいったいどういう風に降りてくるんですか?
ポロっと降りてくる(笑)。(頭上にてをかざして)ここら辺にいつも文字が降りてくる感じがあります。「書きたいな」と思ったら、それをキャッチするっていう風に思ってるんです。常にここら辺に言葉が流れていて、天上から「わーーーー」っと降ろしてくれている。「早くつかめよーー」と天上から言われている感じです。
ーーどんな感じですか、それは?
だいたい、最初と最後が先に浮かぶんですね。光景が浮かんでくるんです。それも何のつながりもないような脈絡ないようなシーン。この、最初と最後の間を、どうやってつなげるの? みたいな感じです(笑)。
ーー映像として浮かぶんですか?
はい、近いですね、それもカラーです。
ーーそれは以前からですか?
劇団が10年を超えた頃から「気学」を習っていますが、その頃からです。「もらってるな」と思うことが沢山あります。出来上がった脚本を読んで、「わたし書いてない、これわたしじゃない」なんて思うことがあり、それ以外でも不思議な体験をいっぱいしています。
ーー例えば?
選曲で困った時、何気なくネットを広げると、ベストな曲が突然「バーーン」と出てくるとか。今回の登場人物「まもる」の名前を決めた時、何気なく決めました。台本を書き上げていくうちに、その「まもる」という言葉が、ヒーローは大切な人を「まもる」だし、あなたを「まもる」だし、という流れができていた。多分、なんとなくじゃなくて、最初から決まっていたんだと思います。それを書けと。だから「いただきました!」って感じに思っています。
今は、降りてくるもの、もらったものを、とりあえず書くんです、100ページほど。好き嫌いとか、面白くないとか関係なく、まずは書く。ずっと書いていると、そのうち「これだ!」ってものが出てきます。だからひたすら書いています。書く時は7時間以上ずっとです。
そして、それを削ったり付け加えたり、配置を変えたりして構成していきます。
出来上がったものを団員に見せ、団員がくれる意見も取り入れます。配役を決めたら、セリフも団員本人が持っているキャラクターに一致させるよう修正します。「言いやすいものに変えていいよ」とも伝えています。もちろん、内容とここだけは変えないで、というところ以外ですが。できる限り、その人のいいところを引き出すことを考えています。
ーー以前は違っていたのですか?
どちらかというと、自分が目立ちたいとか自分を見てほしいとか、思っていましたが、今はどれだけメッセージを伝えられるか考えています。お芝居は2時間ですが往復の移動時間を入れると、約6時間、お客様を拘束するわけです。ですから来た時より幸せになってほしい、あったかくなってほしいと思って書いています。それが変わってきたかな。
ーーでは内容自体も変わってきたのですか?
ベースにあるのは、夢は叶う、なんでもできる、です。それは変わりません。ですが、以前はそれを何とかして話を構築して脚本を書いていましたが、最近は、どうしたら伝えられるかに変わっているから、やっててもっと楽しいです。
< 次回に続く。 次回は、演出、思考法などのインタビュー内容です >
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